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ほとんどは筋肉の痛み


 3.神経が圧迫されている痛み


   神経が圧迫されてるので痛むんだと説明されたら、たいていの方が納得されてしまうでしょう。
   世間で神経圧迫説は常識化しています。
  
   でも、これは元々仮説なのです。
   真実のように語られている神経圧迫説ですが、どういう仕組で痛むのかは分かっていません。
   というより生理学的に、理屈に合わないおかしな話なのです。

   神経は単なる電気信号の通り道です。いわば電線と同じです。
   痛み感覚は、神経が感じるのではなく、脳が感じるのです。
   
   もし神経が圧迫され傷つくと、電気信号は流れなくなりますから
   手足が動かせない とか 何も感じない という麻痺症状が起こります。
   痛むのではなく、麻痺です。
   電気が流れるから痛いと感じるのであって、電気が流れなかったら痛いとさえ感じないのが
   生理学的に当たり前の考えなのです。


   では何故、神経圧迫説が幅を利かせているのか。
   これは画像検査(レントゲン)に問題があります。
   画像検査でヘルニア(=軟骨が飛び出して神経を圧迫している状態)などが視覚的に分かるようになって以来、
   ヘルニアによる神経圧迫が腰痛の原因?と推測されるようになりました。
   その推測が証明されることもないまま、真実であるかのように広まってしまったのです。

   もしヘルニアが腰痛の原因であれば、外科手術でヘルニアを取り除けば腰痛は治るはずです。
   しかし実際には、手術をしても治ったり、治らなかったり、治っても再発したり・・・理屈に合いません。
   また腰痛はないのにレントゲンを撮るとヘルニアの人がいたりします。逆に腰痛でもヘルニアはない人もいます。

   この現実から言えることは、ヘルニア(=神経圧迫)は腰痛に関係ないんじゃないかということです。
   整形外科のお医者さんも徐々に気付き始めています。
   ですからヘルニアの手術数は一昔前とくらべると、かなり減少しています。
   リスクが高い割りに手術に見合う効果がないからです。

   詳しくは後述しますが、多くの場合、痛みの原因は筋肉にあるのです。
   あまり知られていませんが、医学界では筋肉は重要視されていません。筋肉は軽視か無視かです。
   筋肉を専門にする医療はありません。
   だからレントゲンを撮って骨や軟骨に異常がなければ、もう原因不明なのです。
   「湿布でも貼って様子をみましょう」となります。
   そもそもレントゲンには筋肉が映りませんから、初めから筋肉は診断対象外ということです。
   筋肉の異常は触診しない限り分からないのです。

   
   補足

   (1)異所性発火

      異所性発火とは、神経が傷つき漏電している状況です。漏電の結果、痛みが生じるという考え方です。
      こういったことがないとは言い切れません。
      ただ通常の生活で、神経にそこまで傷を与えるようなことが頻繁にあるでしょうか。
      よほどの大事故にあわれたときでしょう。 
      そんなときは当然、ほかにも脊椎損傷など大きな負傷をされているはずです。


   (2)神経痛

      神経痛とは日常的によく使用される言葉ですね。
      文字通りにとらえるのなら、「神経が痛んでいる」ことになります。

      ここまで読んでくださった方には、これがおかしいということをご理解していただけると思います。
      神経は「痛みを脳に伝える電線」であり、神経自体が「痛み」を感じる部分ではないからです。

      つまり実際に神経痛は存在しません。
      普段、神経痛といわれている痛みは、実際には筋肉痛であることがほとんどです。


   (3)神経圧迫説の否定について

       これまで述べてきたことは、むろん私ひとりの考えではありません。
       いろいろ調べたり、実体験から、これが正しいと確信するに至りました。

       ただし、このような考え方はまだ普及していません。まだ少数派です。世の10%にも満たないでしょう。
       しかし一部のお医者さんや代替医療家に、同じ考えの方がいらっしゃいます。
       その考えは徐々にですが広まってきているようです。

       私と同じカイロプラクターや整体師も、ほとんどの方は神経圧迫説を信じています。
       それが真実だと・・・学校で、医学書で、教わってきたからなのです。
       でも現実には椎間板ヘルニアによる腰痛患者さんを治したというような療法家はたくさんいらっしゃいます。
       それがどういうことなのか・・・
       その矛盾が整理されれば、この考えも広まっていくでしょう。